マルタで友達になったトランスジェンダーのフラットメイト。

友達

彼女との出会い

マルタでは様々な出会いがありましたが、最も印象的な経験の一つに男性が住むアパートにトランスジェンダーのトルコ人が来て一緒に生活したことです。

『※ここでは「彼女」と記載させて頂きます。彼女が連れてきた留学エージェントの男性が「She」と呼んでいたので、私たちのアパートでは、その呼び方をまねて「She」というようにしていたからです。この時ほど新しい人称代名詞を欲しいと思ったことはありません。。。』

マルタの学校では、月曜日から学校が始まるため、土曜日に彼女はやってきました。初めは、ルームメイトのイタリア人と「あいつは何なんだと!?」ということを話していたのですが、彼は新しいフラットメイトを女性だと思っていて「たぶん、学校側が部屋を間違えたんだろうから、月曜日には別のアパートに移動すると思う。」という話をしてたのを覚えています。

トルコ人のトランスジェンダーはこんな奴だった

女性の恰好をして、顔はどこか男性のような感じもありますが、見た目は綺麗な女の子という感じです。日本でいうとギャルのような恰好をしていて、香水も強めにつけるタイプでした。

彼女は喫煙が好きで、私も喫煙者だったため、ベランダでよく話をするようになりました。トルコでトランスジェンダーとしてモデルをしているそうで、InstagramやFacebookのフォローワーもそこそこいるらしいのです。

不思議だったのはトルコはイスラム文化なので、トランスジェンダーとして生きていくには大変なんじゃないかと思っていましたが、彼女は事あるごとに「大丈夫、私は強いから」と言っていました。確かに学校でも、バーやクラブでも目立つ存在だったのですが、何も気にすることなく楽しんでいるように見えます。

たまに時間を守らないなど、いい加減なところもあるのですが、彼女と話しているのはすごく楽しかったですし、良く冗談を言い合う仲になって、こういう友達ができたことが良かったと思います。

ちなみに、彼女もまた日本のサブカルチャーが好きで、普通の日本人でも知らないようなアニメや音楽を知っていたり、なかでもハローキティ―に関してはタトゥーをするほど大好きでした。

私のLGBTに対する偏見

彼女に会うまでは、ゲイバーには行ったことはありましたが、日本でLGBTの友達はいませんでした。

なので、個人的にはLGBTとは何かということを知っていましたが、まったく理解していませんし、むしろそういう人たちを気持ち悪い人たちだとも考えていました。男として生まれたのであれば、男として生き、女であれば女として生きることしか頭の中にはありません。

私の頭の中では、人間というのは「男女」という二つの考え方しかなく、彼女に会って少し混乱しましたし、正直なところ『怖い』とさえ思いました。

『怖い』となぜ感じるかと言うと、LGBTのことを何も理解していないし、そういう友達もいない、つまり『何も知らない』ことが怖いという感情に変わっていた気がします。危害や気分を害される存在であるかと思っていたのかもしれません。

彼女と出会ったことによってこの恐怖感はなくなりました。楽しく一緒に過ごせたことで、全てを理解できたわけではないけれども、LGBTに対して心を許せるようになりました。そういう意味でも彼女と出会ったことは良かったと思います。

国によってもLGBTへの意識が違う

同じブラジル人のルームメイトは彼女に対して敬意を払い、とてもやさしく接していました。ブラジルでもLGBTは多くいるようで、対応に慣れているようです。

彼は午後から授業が開始にも関わらず、学校への行き方が分からないという彼女のため朝一番に一緒に学校へ行ってあげたり、仲良く話したりするのを見て、初めは戸惑っていましたが普通に接すればよいと思えました。

私のマルタでの経験上、南米の人たちは明るい性格もあってかLGBTに対して寛容なイメージです。

一方、ヨーロッパの場合、スペインなどの西欧諸国は寛容ですが、ロシアやウクライナなどの東欧では厳しいイメージがあります。

というのは、学校の授業でも一度ゲイに関するディスカッションをしたことがありあしたが、東欧出身の生徒が「もし、友達がゲイだと分かったら、殴るかもしれない。」と発言していたのに驚いたからです。

あくまで、実際にクラスメートやルームメイトから話したり聞いたりして感じたことなので、これがすべてだとは思いませんし、今後、LGBTのイメージが世界的に変わっていく可能性も十分にあります。

まとめ

ルームメイトとして一緒に楽しく過ごしたトランスジェンダーのトルコ人は一ケ月後、アパートの人数や国籍を調整するため学校側から別のアパートへ行くように命じられました。

彼女は今のアパートが気に入っているので、別のアパートへ移動するのは嫌だと伝えたそうなのですが、こればかりは仕方なかったようです。

その後も、私が住んでいたアパートにもよく遊びに来てましたし、今でも連絡をとるほど仲良くなれました。彼女とメールでやり取りする時の話題は日本のKawaii文化についてのことが多いですね。笑

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