「世界は広い」というのはもう過去の話かもしれません。
お金を貯めて、飛行機と宿泊施設を予約すれば、ほとんどの国へ行くことができます。まだまだ紛争地域と言われるところもありますが、基本的に世界情勢は大きな戦争もなく、治安は安定傾向です。
そのため、ビジネス・語学・結婚などを理由に海外でも多くの日本人が住んでいます。
では、それとは反対に世界で日本人が住んでいない国はどれだけあるのでしょうか?
外務省が発表している『海外在留邦人数調査統計-平成30年』によると、およそ230の国と地域で日本人が住んでいないのは9か所です。
この記事では、日本人が住んでいない国と地域について取り上げていきます。
日本人が住んでいない国
バチカン市国
バチカン市国はイタリアのローマの中にある世界で一番小さな国です。キリスト教カトリックの総本山として知られています。
ここに住んでいるのはカトリックのトップであるローマ方法と、ほとんどが高位の聖職者です。バチカン市国については、以下の記事も参考にしてみてください。
【バチカン市国の場所】
ゴラン高原
元々はシリアだった土地ですが、現在ではイスラエルが占領しています。1996~2013年まで自衛隊がPKO(国連平和維持活動)で駐留していたところです。
第三次中東戦争でイスラエルがシリア領だったゴラン高原を占領した状態がずっと続いています。
【ゴラン高原の場所】
セントマーティン島(オランダ領)
(参照:leBeach)
カリブ海にある人口約37,000人、面積34㎢の小さな島です。
テレビの衝撃映像などで見たことがあるかもしれませんが、ビーチのすぐ横に空港があり、ビーチにいる観光客の真上を飛行機が通り過ぎます。みんながカメラを構えて、写真を撮っている様子が有名です。
【セントマーティン島の場所】
ナウル
オーストラリアの北東、太平洋にある人口約14,000人、面積21.1㎢の小さな島国です。世界で最も肥満率が高いナウルという国にも日本人は住んでいません。
【ナウルの場所】
アルバ島(オランダ領)
人口約112,000人、面積189㎢でベネズエラの北へ25kmの沖合にオランダ領アルバ島。「カリブ海のラスベガス」と言われていて、島には美しいビーチが数多くあり、アメリカ人の避暑地として人気が集まっています。
【アルバ島の場所】
コモロ
マダガスカル島の北西、インド洋にある人口約814,000人、面積2,236㎢の自然豊かな島国です。1975年にフランスから独立しますが、その後、クーデターが頻発しているため、現在でも世界最貧国の一つに数えられています。
【コモロの場所】
サントメ・プリンシペ
人口約200,000人、面積1,001㎢で西アフリカのギニア湾にある火山が多いいくつかの島から構成されている国です。火山、サンゴ、熱帯雨林、ビーチが有名で、サントメ島の周辺にはラゴア・アズールという美しいラグーンがあります。
【サントメ・プリンシペの場所】
カーボベルデ
人口約521,000人、面積4,033㎢でアフリカにある島国、セネガルの西に位置し、大小15の島から構成されています。農業、漁業が主な産業ですが、アフリカの中にあって政治・経済が安定している国でもあります。
【カーボベルデの場所】
ドミニカ国
人口約74,000人、面積750㎢で美しい自然が残るカリブの島国です。混同されがちですが、『ドミニカ共和国』とは別の国です。
ドミニカ共和国もカリブ海に位置していますが、その近くにドミニカ国はあります。モーントロワピトン国立公園には噴気孔や温泉湖、65mの滝トラファルガーフォールなどが有名です。
【カーボベルデの場所】
まとめ
世界の日本人が住んでいない国と地域をお伝えしましたが、視点を変えれば9の国と地域以外は日本人が住んでいるということになります。それだけ、世界は近いもになったといっても過言ではないでしょう。
ちなみに、外務省の発表では北朝鮮・シリア・イラク・アフガニスタンの在留邦人数、つまり日本人が住んでいるかどうかは、安全上の理由から発表されていません。
2018年の日本のパスポートはシンガポールと並びビザなしで行ける国が世界で最多となりました。
それでも、個人的に日本人はあまり世界に興味がないように思います。おそらく、英語力の不足も原因なのではないかと思いますが、色んな国に行くことで色んな国から得られる経験をあまりしていないように思います。
バックパックの旅をしていると、韓国人の方に会う機会は多かったですし、ビジネスや学業など何らかの理由で英語を学びたいという人も日本人より多いのは事実です。それだけ、グローバルな人材を目指す人が多いんだなと感じます。
アジアでは韓国が目立ちますが、南米の人々も世界を旅したり、異国の地に住んだりする人も多いです。
もちろん、日本には私のように世界に興味がある人ばかりではないと思いますが、世界に目を向けてみると新しい価値観や考え方で世の中を見れるようになる可能性があります。
井の中の蛙は大海を知ることができませんが、私たちにはそのチャンスがあると信じています。
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