世界の失業率が高い国・低い国ランキング-日本の失業率が低い理由

世界の失業率が高い国・低い国ランキング-日本の失業率が低い理由

その国の経済の状態を示す一つの指標として『失業率』があります。

ご存知の通り、失業率が高ければその国の経済はあまりよくありませんし、失業率が低ければその国の経済が安定していることを示しています。

世界には先進国と言われる国でも失業率が10%を超えている国もあります。文化的な背景などもあり「失業率が悪い=経済が悪い」とは必ずしも一致しているわけではありません。

しかし、経済事情を見るには大切な指標であることには変わりありません。

今回は各国の失業率が高い国についてIMF(国際通貨基金)が発表しているデータをもとにランキングを作成しています。

失業率の高い国・低い国ランキング

110の国と地域を対象にしたIMF(国際通貨基金)の2017年のデータをもとにランキングを作成しています。

失業率が高い国に関しては上位30の国と地域を、失業率が低い国に関しては上位15の国と地域を掲載しています。

参考:International Monetary Fund(IMF)

失業率が高い国ランキング

【順位/国名/失業率(単位:%)】

1位 コソボ 30.05%
2位 南アフリカ 27.45%
3位 ベネズエラ 27.10%
4位 マケドニア 22.38%
5位 ギリシャ 21.45%
6位 ボスニア・ヘルツェゴヴィナ 20.50%
7位 スーダン 19.60%
8位 アルメニア 18.91%
9位 ヨルダン 18.30%
10位 スペイン 17.23%
11位 ナイジェリア 16.48%
12位 チュニジア 15.51%
13位 セルビア 14.05%
14位 アルバニア 13.76%
15位 ブラジル 12.77%
16位 クロアチア 12.43%
17位 エジプト 12.25%
18位 ジャマイカ 12.20%
19位 サントメ・プリンシペ 12.16%
20位 イラン 11.81%
21位 アルジェリア 11.71%
22位 イタリア 11.26%
23位 キプロス 11.05%
24位 トルコ 10.90%
25位 プエルトリコ 10.80%
26位 モロッコ 10.20%
27位 バハマ 10.10%
〃     バルバドス
29位 フランス 9.44%
30位 コロンビア 9.30%

失業率の低い国ランキング

【順位/国名/失業率(単位:%)】

110位 タイ 0.70%
109位 ベラルーシ 0.77%
108位 クウェート 1.13%
107位 マカオ 1.98%
106位 シンガポール 2.18%
105位 ベトナム 2.20%
104位 アイスランド 2.79%
103位 日本 2.88%
102位 チェコ 2.89%
101位 セーシェル 3.00%
100位 香港 3.12%
99位   スイス 3.19%
98位   ブータン 3.20%
97位   メキシコ 3.42%
96位   マレーシア 3.43%
95位   バーレーン 3.64%

日本の失業率が低い理由

1.日本独自の雇用慣例

海外では企業の業績が悪化すると、従業員を大量に解雇したり、賃金を大幅に下げることで退職を促したりすることもしばしば起こります。

しかし、日本では『日本独自の雇用慣例』があり、会社の業績が悪化したとしても倒産ギリギリまで従業員を雇用し続けたり、解雇は「労働基準法」で基準がしっかり設けられています。

日本は終身雇用という慣例が未だに残っているため、従業員を「大量解雇」することは忌み嫌われる文化です。

そのため、失業率にも歯止めがかけれらています。

2.非正規雇用の増加により雇用率自体は安定

アルバイトや派遣社員、契約社員は失業率にはカウントされません。

正社員分の給料を均等に非正規雇用に分配することによって、一人ひとりの給与は下がりますが、全体の失業率は下がるという結果になっています。

3.「専業主婦」や「パート主婦」が失業率を下げている

「失業」と認定されるためには『仕事を探しているが、見つけられていない』人が対象となります。

主婦の場合はほとんど失業率にカウントされていません。ハローワークにいって失業認定を受ける必要がないからです。

なので、パートを探している主婦は失業率にカウントされることがないため、全体の失業率を下げています。

配偶者控除が廃止されるなど税制面でも主婦層の社会進出を促す仕組みが整いつつあるので、今後は失業率が増えることも想定されます。

まとめ

失業率が高いというのはその国の経済を見るうえで大切な要素の一つですが、その社会的背景も考慮しなければいけません。

失業率が最も高いコソボやマケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナは旧ユーゴスラビアです。最近まで紛争や国の統廃合が繰り返されることによって経済が安定していない地域です。

一方、最も失業率の低いタイは経済が良くなっているという側面もありますが、一つの「職」を多くの人で分担する雇用も見受けられます。

一見、非効率に思われるように思いますが、一つの職の賃金をみんなで分けることによって、雇用の安定を生み出そうとする文化があります。

失業率についてはアジアは安定、欧州・アフリカは不安定という傾向があります。

しかし、仕事というのは生きていくために必要なことですから、それぞれの国の国民性と失業率を理解していくと、その国の文化が少し理解できるのではないかと思います。