ポーランドのクラクフからチェコ共和国のプラハへ移動する時に、”LEO EXPRESS”を利用しました。”LEO EXPRESS”はバスと電車を運営する2010年に設立した比較的新しいチェコの会社です。
チェコを拠点に約30の都市をつなぎ、チェコ、スロバキア、ポーランド、ウクライナを運行しています。
今回、チェコで東欧の旅が5か国目となりますが、チェコの旅に関しては別記事でまとめたいと思います。クラクフからプラハに移動したルートをかなり細かく調べたので、オススメのルートとその情報について記載していきます。
クラクフからプラハまでのルート
クラクフからプラハまでは、まずバスでクラクフからボーフミン(上の地図では”Bohumin”)まで行きました。ボーフミンからは鉄道でクラクフに向かいます。バス、鉄道とも今回は「LEO EXPRESS」で移動しています。
調べた中では今のところ、クラクフからプラハまではボーフミンを経由して、電車とバスで行く方法が最もお手頃で、分かりやすい行き方です。クラクフーボーフミン、ボーフミンープラハを両方ともバスで行く方法もありますが、本数は少ないです。
乗換なしに直接クラクフからプラハまで行く方法は陸地移動では今のところありません。
移動距離は約540kmなので東京ー大阪間(約510km)より少し長いくらいです。
便利なサイト「GoEuro」
東欧の旅に来て、移動方法を調べる時によく使うのが、「GoEuro」というスマホアプリです。移動方法を調べている時にこのサイトに出会ったので、ついでにアプリに入れています。
バス、電車、飛行機を同時に調べられるので、結構重宝しています。現地の鉄道会社のサイトや、他の乗換サイトも、もちろんチェックはしますが、必ず初めは「GoEoro」で調べるようにしています。
「GoEuro」でチケットを買うと、チケットの値段は10%くらい上乗せされているので、他の鉄道会社やバス会社のサイトで直接購入した方が安く済むことが多いです。
“LEO EXPRESS”の場合も例外ではなく、直接購入したほうが安いです。しかし、この会社、結構強気です。
「LEO EXPRESSのサイトの方が高いな」と思いますが、よく見てみるとHPに記載されている金額はエコノミーではなく費用の高いビジネス料金が表示されています。
もちろん、予約する前にエコノミーかビジネスが選択することが可能です。
戸惑った話1:クラクフのバスターミナル
まず、クラクフのバスターミナルですが、1階と2階にそれぞれバスターミナルがあります(入り口は2階)。電光掲示板にバスの到着時間、目的地、そして何番のターミナルに来るかが書いてあるのですが、正直に言ってまったく理解できていませんでした。。結構理解するのが難しいと思います。
※クラクフのバスターミナルの電光掲示板の読み方が分かる方がいれば、コメント欄で教えてください。
なので、何番のりばにバスが来るかを確認する確実な方法としては、30分前に行ってインフォメーションで確認することをオススメします。
以前、チェンストホヴァへ行った時は2階のターミナルからバスに乗ったので、今回もそうだろうと思い、ずっとバスを探していました。それ以前に、1階にバスターミナルがあるということに気づいていませんでした。
警備員らしき人や売店、バスの運転手に聞きまわった挙句、5分前の時間となりましたが、バスを特定することができていませんでした。
インフォメーションでようやく下の階にバスターミナルがあることが分かり、出発寸前のところでなんとか乗車することができました。
(写真:クラクフのバスターミナル外観)
(写真:クラクフ、バスターミナルのインフォメーション【右側】)
戸惑った話2:LEO EXPRESSの乗り換え
予約した時点では、ボーフミンでバスからバスに乗り換えるんだと思っていました。
ボーフミンでバスを降りてからプラハ行きのバスを待っていたのですが、アプリを見てみるとマークの違いを見つけました。もしや?と思い、駅の受付の人に聞こうと思ったら、ボーフミンはチェコの田舎の地域であったのと、受付の女性が年配の方だったためか英語がまったくできません。
電車から降りてきた鉄道会社の制服を着ている2人組に話しかけて、一人が片言の英語で「あなたの電車は、あそこのホームに来るよ」と言ってくれたので、それでようやくバスから電車に乗り換えなければいけないということが分かりました。
バスも電車もLEO EXPRESSなので、少し混乱してしまいましたが、なんとか気づけて良かったです。
LEO EXPRESSの予約と乗車の方法、費用
予約方法
特に難しいことはありません。
ホームページを英語の画面になるように右上のボタンで「EN」を選択します。
画面の左側にある「from」に出発地を「to」に目的地を入力し(もちろん英語で)、「Departure」は出発日を選択します。ちなみにヨーロッパでは日付は「日/月/年」の順番で記載します。例えば「2018年10月12日」なら「12.10.2018」という記載となります。
「Passengers」は人数を入力します。60歳以降はシルバー料金であったり、子どもの場合も0~5歳、6~14歳と年齢によっても費用が変わったり、チャイルドシートを選択できたりするので、同伴者がいればそれに合うように入力します。
その後、エコノミー、ビジネスまたはビジネス+プレミアム(電車によってない場合もある)を選択します。
後は、クレジットカードの番号、電話番号、Eメールそして利用規約(Terms and Conditions)に同意すれば予約の完了です。
バスと電車の乗り方
予約が完了すると、メールで添付のPDFファイルが送られてきます。これがチケットになり、特にプリントアウトする必要はありません。今まで東欧の旅でいくつかの電車やバスに乗ってきましたが、私は今まで一度もプリントアウトしたことがありません。
バスでは乗車の際にバス運転手、もしくは乗務員にこのチケットを見せればそれで乗車するすることができます。念のため、パスポートも用意しておきましょう。
列車の場合は列車に乗って座席に座ります。その後、係員の人が座席に来るのでチケットを見せればそれでOKです。ちなみに東欧で今のところ改札をみたことがありません。他の情報なども調べていても、同じように改札はないようなので、基本的には『東欧の列車に改札はない』と考えていいようです。
スマホの通信状況を考慮にいれ、私は念のため、オフラインでもチケットが見せれるように、いつもiPhoneのメモにチケットのPDFファイルを保存しています。充電に関しても不安なので、いつも2つのバッテリーチャージャーを持ち歩いています。
1つは普通のサイズのもの、もう1つは少々大きく大容量のものです。ソーラーパネルで持ち運びできるバッテリーチャージャーを旅の前に購入して持ち運んでいて、これが意外と重宝しています。
費用
クラクフからプラハまでの費用は以下の通りです。座席によって費用は異なります。また、列車に乗る時間によって費用が異なるため、実際の費用は”LEO EXPRESS”の公式サイトから確認してください(円は1ユーロ=135円で計算)。
●エコノミー:16.5ユーロ(約2,200円)
●ビジネス:33.6ユーロ(約4,500円)
●ビジネス+プレミアム:54.9ユーロ(約7,400円)
LEO EXPRESSのバスと電車に乗った感想
今回はビジネスで予約をしてみました。ちょっと気分を変えたかったのと、長距離移動がしんどくならないようにしようと考えていました。
快適さでいえば、バスに関してはLUX EXPRESSというバスと同じくらい快適で、電車に関してはPKP(ポーランド国鉄)よりもかなり快適な車内環境でした。つまり、東欧のバス、列車の中でもトップクラスに快適な車内空間を提供してくれるのがLEO EXPRESSです。
バス
バスは隣の席に誰もいなかったので、広く使うことができました。座席がそもそも広く、男性の私(身長は176cm)でも足を延ばすことは十分に可能です。
ジュースとパンが2つもらえるのですが、これが結構美味しかったです。WiFiがあるということで、つないでみましたが、接続環境はかなり悪いです。使えない時間の方が長かったので、バス内でWiFiを使用するのは止めました。
コンセントがあるので、充電には困りません。
(写真:バス内の軽食)
(写真:バス内の座席)
(写真:バス内のコンセント)
電車
列車の座席もかなり広々としていたので、ゆっくりと過ごすことができます。
ここでも、エコノミー、ビジネス、プレミアムとグレード別にオーダーできるメニューが決まっていています。あと、列車に乗る予定がどのくらいの時間かでメニューが変わります。
ボーフミンからプラハまでは、ビジネスであれば缶ビールとサンドイッチを無料で注文することができました。
車内のモニターでは、今どこにいるのか、次はどの駅にいくか、今どの程度の時速で走っているかなどを終始確認することができます。
時速は最速でも160km/hくらいです。新幹線と比べると、かなりゆっくり進んでいる感覚です。途中、停車したり低速で移動することもよくあります。
バスもそうですが、電車の場合も基本的に時間通りに到着しません。この時も定刻より40分遅れでプラハに到着しました。
(写真:列車の座席)
(写真:電車の車内モニター)
(写真:電車内の軽食)
最後に
プラハに到着して、ようやく一息つくことができる安心感を得ることができました。プラハの駅構内自体もかなり大きくビックリした点です。
今回は、座席をビジネスにしましたが、今後LEO EXPRESSを利用するのであればエコノミーにしようと思います。それでも、十分に快適な旅ができると感じたからです。理由はそれだけではありません。
旅の道中で誰かと出会う、なんてことは時々起こりますが、今回の旅では起こりませんでした。PKP(ポーランド国鉄)に乗った時はポーランド人の青年と話して楽しかった記憶が残っています。
まあ、座席の横は空席だったので、誰かと出会うチャンスが少なかったですね。そういう点でもエコノミーの方が誰かと会えるチャンスが広がるので、旅をより面白くできる気がします。
あと、東欧の旅で何度か列車やバスに乗って思ったのは、5~7時間程度の長距離移動の場合は1時間遅れくらいを見てちょうどよいと思います。その点を踏まえれば、日本の新幹線って本当に優れているなと思います。
クラクフからプラハまでの距離は、東京ー大阪間とほぼ同じくらいですが、この距離を2時間半で移動し、なおかつほぼ定刻通りに運行しているので、海外の方が日本に来た時にびっくりするのは当然かなと思いました。
(写真:LEO EXPRESSの車両)
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