英語はどのレベルで出来るというべきか?英語ができると言えるボーダーライン。

英語はどのレベルで出来るというべきか?英語ができると言えるボーダーライン。

英語ができるできないの境界線

英語ができる、できないという境界線の違い

日本人は英語が話せるというとネイティブ並みの英語を話すことを前提に話していますが、ヨーロッパに行って感じたことは、英語が話せるということはコミュニケーションが取れるくらいの英語を話すことができれば、英語を話せるということになります。

アパートの3階に住んでいるモロッコ人の女の子

私が住むアパートに関して、まず2階が男子専用になっていて、3階が女子専用になっています。アパートの住人同士でも交流があるのですが、たまに一緒に食事をしたりします。

3階に住んでいるモロッコ人の女の子はフランス語、英語、アラビア語、そして現在トルコに留学していためるトルコ語の4か国語が話せます。モロッコはイスラムの文化もあるらしく、彼女はヒジャブという布を頭に巻いています。

マルタは本当に国際的で、こういった女性を目の当たりにすることが多いですが、比較的開かれたイスラム文化の女性たちだと思います。

ある日、学校の授業が終わった後、韓国人のルームメイトと学校から家に向かう途中、アクティビティに参加する予定だというモロッコ人の女の子に偶然出会いました。

日本人と韓国人とモロッコ人の会話

その時、英語が話せる、話せないとの会話になったのですが、話していた内容はこんな感じです。

【登場人物】
日:私
韓:ルームメイトの韓国人の男の子
モ:上の階に住むモロッコ人の女の子

———————

日:君は何ヶ国語くらい話せるの?

モ:アラビア語、フランス語、英語、それとトルコに留学してるからトルコ語も話せるわ。

韓:そうなんだ、すごいね!僕は韓国語しか話せない。。。

日:僕もだよ。4カ国語ってかなりすごいね!

モ:どうして?あなたたちも英語が話せるじゃない?こうやってちゃんと会話できてるわよ。

韓:いいや、英語は話せないんだよね。君の英語は流暢だと思う。

日:僕も英語は話せない。英語を読んだり、書いたりするのは出来るけど聞いたり話したりするのは苦手なんだ。

モ:そんなことないわよ、だって十分コミュニケーションが取れてるでしょ?

韓:自信がないよ。。。(笑)

———————

彼女は英語を滑らかに話します。私たちが話すように、時々考えながらはなすような感じではなかったし、発音も上手です。

そして、モロッコ人の女の子に「ヴァレットを楽しんでね」と言って私たちはアパートに帰りました。私はただ単にお世辞で英語が話せると言われたのか考えましたが、マルタでの経験を踏まえるとそうではなさそうでした。

「英語が話せる」ということのボーダーライン

これは、アジアとその他の国との間には、認識には差があるように感じました。日本人と韓国人は、時々頭で考えないと話すことが難しいのですが、十分コミュニケーションが取れる。これはアジア以外の国の人は話すことができるという認識です。

英語が話せないと言うと、”Hello”や”good Morning”という挨拶や簡単な自己紹介もできない程度であれば「英語が話せない」という認識になります。

ヨーロッパの国々の人が3ヶ国語や4カ国語が話せて凄いと思うのは、そういった影響もあるんではないかと思います。彼らが例え何カ国語かを話せたとしても、全てをネイティブレベルに話すことは難しいと思います。

もし海外旅行で英語ができるかと聞かれたら、TOEICの場合だと平均点に近いくらいの点数があるなば、私は「英語が少しできる」と言った方がよいと思います。

というのは、まったくできないと言うとホテルやレストラン、観光スポットなどでまったく話しを聞いてもらえなかったりする可能性があるからです。少し頑張れば、コミュニケーションが取れるんだという姿勢をしておいてあげた方が自分も得することがあるかもしれません。