世界のお米消費量ランキング、日本はなんとランク外!?世界と日本のお米事情。

世界のお米消費量ランキング、日本はなんとランク外!?世界と日本のお米事情。

日本はお米が主食であるというのは言うまでもありませんが、世界と比較してどれほどお米が食べられているのでしょうか?国際連合食糧農業機関(FAO)の発表によると、1人当たり1日のお米の消費量では日本はトップ10に入っていません。

では、日本の1人当たりの1日の消費量は世界でどの程度のランキングに入っているのか見てみましょう。そして、日本のお米事情も少し解説してきます。

せかいのなんでもランキング

お米の消費量ランキング

1位 バングラディッシュ 472g(おにぎり約10個半分)
2位:ラオス 444g(おにぎり約10個分)
3位:カンボジア 436g(おにぎり約10個分)
4位:ベトナム 398g(おにぎり9個分)
5位:インドネシア 364g(おにぎり約8個分)
6位:ミャンマー 342g(おにぎり約7個2/3分)
7位:フィリピン 325g(おにぎり約7個分)
8位:タイ 307g(おにぎり約7個分)
9位:スリランカ 297g(おにぎり約6個半分)
10位:マダガスカル 283g(おにぎり約6個1/3分)


16位:韓国 234g
17位:中国 219g


20位:北朝鮮 204g



46位:エクアドル 121g
47位:ジブチ 121g
48位:ニカラグア 119g
49位:日本 118g
50位:ハイチ 118g

東南アジアが上位を占める

お米は湿度が高くて暖かいところで育ちやすいという特性があるので、やはり東南アジア諸国で多く食べられています。日本で食べられているお米とは少し違ったお米を東南アジア諸国では多く食べられています。

日本のお米より長いインディカ米(90年代にコメ不足だったころはタイ米と呼ばれていたものです)というお米の種類を東南アジアでは食べられていますが、世界のお米生産量で80%以上を占めています。普段私たちが食べているお米は世界から見れば少数派ということですね。

インドネシアのナシゴレン、タイやシンガポールやマレーシアでは海南鶏飯(ハイナンチキンライス)、ベトナムではフォーなどお米で作った料理は有名ですね。

日本のお米事情

日本は世界から見るとそれほどお米を食べれらている国ではないということが分かりました。世界的な消費量から見ると日本のお米の消費量は49位と決して高くありません。

理由としては、食生活が変わってきていて特に若い世代ではお米を食べる人が少なくなっています。確かに、ファーストフードでハンバーガーを食べたり、イタリアンレストランでパスタやピザを食べることは多いような気がします。

ちなみに、パン1人あたりの年間消費量でいえば日本は世界で10位(16.8kg)とパンの消費量は多い国だということが分かります。

日本のお米は高い

お米の消費量が少ない理由として、日本ではお米が高いということも挙げられています。

日本では国内の米農家を守るために、外国産の安いお米に高い関税をかけているため、お米の値段がとても高くなっています。関税率はお米は圧倒的に高く、野菜の場合は3%、牛肉の場合は35.8%ですがお米は280%と約3倍の関税がかけられています。

2013年11月頃まで米の関税率は778%でしたので、外国産のお米を買うためにはおよそ9倍も支払わなければいけません。そうなると、誰も外国産のお米を買おうとは思いませんね。280%と聞くと高い関税率のように聞こえますが、これでも安くなったとは驚きですね。

海外のお米が美味しい?

最近では海外でも日本のお米を栽培している国があります。

アメリカのカリフォルニア米は日本のお米と味も形も似ているので、一口食べただけでは日本のお米との違いが分からないほどです。よく見てみると、カリフォルニア米の方が若干細くて長いのが特徴です。

日本国産のお米は約2,000円(5kg)ほどですが、カリフォルニア米は約2,500円(5kg)です。こうやってみるとカリフォルニア米の方が高いように感じますが、これは関税がかかっているためです。

関税がない場合、約650円(5kg)という試算もあるほどなので、味もそこまで違いがないカリフォルニア米を買いたいと思う人も増えるでしょう。そうなると日本のお米農家は潰れてくる可能性が高くなります。

そうならないために高い関税がかけられているのです。

まとめ

世界の主食を考えたときに、お米が主食の国はあまり多くありません。

欧米ではパスタやパンなど小麦が主食ですし、南米・アフリカ・一部のヨーロッパ・一部の東南アジアではジャガイモが主食です。また、アフリカの一部や中米ではトウモロコシを主食としています。

【世界の主食の比率】
お米:21、ジャガイモ:38、小麦:67、トウモロコシ:23

小麦は他の主食と比較して、気候や土壌に影響されず栽培することが可能であるため、世界的に多くの国で栽培されています。生産量はお米と比較して1.5倍とも言われています。

北朝鮮は日本よりもお米を食べる国ではありますが、主食は意外にもトウモロコシです。日本で食べるような美味しいものではなく、固くて味は質素なトウモロコシです。食糧事情がよくないため、コメ粒ほどに砕いて炊いて食べています。

いかがでしたか?世界から見ると日本は意外とお米を食べていない国ということが分かりました。個人的にはお米も好きなので、農家の問題もありますが、関税を安くして安くお米が手に入ればよいのになとも思います。