クラクフに来てからの目的は、チェンストホヴァへ行くことです。なぜ、誰も聞いたことのないようなチェンストホヴァというところに行こうかと思ったかというと、「HiNative」という言語交換アプリで知り合った男の子と会うためです。
個人的な理由として、誰も行ったことがないような土地に行くのが好きな性格なので、誰も知らないような土地や、都会ではない地方の人に会うことがこの旅の一つの楽しみでもあります。
私はこれまでも中国で日本で聞いたこともないような見知らぬ土地に行った経験もあります。「日本人が来たのは初めて」と言われるくらい誰も知らない土地でした。
まあ、そんな性格なので、ポーランドのローカルの男の子に会うために、チェンストホヴァへ行こうと思ったのですが、これがまた予想以上に遠かったです。しかし、それ以上にこの土地を訪れて良かったなと思える経験ができました。
日本でも、というか世界でもあまり知られていない場所ですが、”ヤスナ・グラ修道院”は行く価値が十分にあるところです。
“HiNative”で知り合った男の子
“HiNative”とは言語交換アプリで、私が英語文の修正などをネイティブにしてもらうときに時々使っているスマホのアプリケーションです。そこでは、その国の人にその国の情報も情報を聞くこともできます。
なので、今回のこの旅の最初の目的地はポーランドだったので、「ワルシャワ(ポーランドの首都)で地元の人が行く、オススメのレストランはありますか?また、現地の人と仲良くなるにはどうしたら良いですか?」と投稿しました。
何人かの人からか返信があったのですが、一人の人が「どうやったら日本人と知り合いになれますか?」と返信があったので、友達になろうと返しました。そう、それが今回、チェンストホヴァで会った男の子です。
言っておきますが、私も彼もゲイではありません、笑。
私は30歳を過ぎていますが、彼は高校を卒業したばかりの19歳です。年齢の話も触れたことがありましたが、お互い気にしないということだったので、彼とE-mailで連絡を取るようになりました。
今となっては、私はポーランドについて、彼は日本について聞ける間柄です。
旅は何も予定を決めていませんでしたが、意外と忙しいのがバックパックの旅。
日程さえ合えば彼に会おうと思っていて、都合よくお互いの日程を調整することができたので、今回彼に会うことができました。
彼は友達も連れてきてくれて、2人で私を案内してくれました。彼らの住まいはここから電車で1時間程度行ったラドムスコというところですが、チェンストホヴァまで来てくれたことに感謝しています。
(写真:街を案内してくれているHiNativeで出会った男の子)
クラクフからチェンストホヴァへ
彼と何度かメールをしていて、彼の住まいから最も近い大きな街はクラクフと言っていたので、クラクフから日帰りでいける距離かなと思っていましたが、予想以上に遠かった!
どう調べても日帰りでは難しそうだったので、クラクフで宿泊先を確保しながらも、チェンストホヴァでも一泊することにしました。一日分の荷物を持ってチェンストホヴァへ向かいます。
これなら、クラクフに行く前に、ワルシャワからチェンストホヴァへ行くべきだったかな。。。
チェンストホヴァの場所はというと、ワルシャワとクラクフの間に位置していますが、クラクフの方が近いですね。
クラクフからチェンストホヴァまではバスで3~4時間程度の距離です。電車という手段もあります。しかし、バスも電車も一日で往復できるチケットは手配できませんでした。これは、日程にもよるかもしれません。
“FLIXBUS”で移動
FLIXBUSで移動するのは今回が初めてです。このバス会社、色んな都市を網羅しています。そのため、東ヨーロッパの各地へ移動するためにバスをネットで検索をしていると、大抵このバス会社の名前を見かけます。
エストニアからポーランドにかけて、LUX EXPRESSというバスを利用していましたが、それに比べると少し見劣りします。しかし、バス内は広く快適で、トイレも完備しています。
普通にバスチケットを買えば、特に座席は指定されていません(指定もできるが別途費用が必要)。座席は自分の好きなところに座ることができます。
チェンストホヴァは観光に人気の都市ではないためバスも空いていました。
バスに乗車する際、往路も復路も身分証のチェックが行われます。もちろん、アジア系の乗客は私一人で目立つので、かならずチェックは入ります。他の乗客に比べ、チェック時間がかなり長かったです。
これは他の人より厳しいチェックをしているというより、ここでは外国人であるため、確認事項に時間がかかっているのだと思います。
国境を越えなくてもチェックが入るので、バスに乗る際は必ずパスポートを持参することが大事ですね。
(写真:FLIXBUSの外観)
(写真:FLIXBUSの座席)
チェンストホヴァへ到着し、男の子と合流
チェンストホヴァへ到着するも、バス停周辺はあたりを見渡してみても何もない・・・。とんでもないところへ来てしまったなというのが最初の印象です。笑
バス停付近には、チェンストホヴァ駅も近くにあり、駅近くのホテルを予約していました。チェンストホヴァではホステルはなかったのでお値段は少し高かった(3,000円くらい)ですが、広くてゆっくりすることができました。
ホテルにチェックイン後、駅に戻って2人の男の子と合流しました。初めは、やはり若いのか、彼らはとても緊張しているように見えました。初めて会う日本人だからでしょうか、それとも警戒していたからでしょうか、もしくはシャイだからでしょうか。
なんせ、初めはとても緊張していましたが、お腹が減っているということだったので、近くのレストランで一緒に食事をして緊張をほぐすことにしました。
相手が緊張しているのが分かると、「この緊張感を解いてあげないと」と、なぜか変に冷静になってしまいます。日本から持ってきたお土産用の扇子を彼らに渡し、一緒に食事をしながら会話をすると徐々に緊張もほぐれてきたようです。
その後、チェンストホヴァの街案内をしてくれるということでしたので、彼らについて行きました。
(写真:チェンストホヴァのバス停)
(写真:ホテルがある場所の通り道)
チェンストホヴァを観光
さて、日程は一日しかありませんが、チェンストホヴァを観光するだけなら十分な日程です。主に観光した場所は「ポズナン大聖堂」、「ヤスナ・グラ修道院」です。その後、食事をするために大きな通りにいきましたが、ここも結構、人が多くにぎやかな通りで食事をするならここがオススメです。
ポズナン大聖堂
地元の男の子2人に「どこ行きたい?」と言われても、どこが良いか分かりません。なので、駅から見えた大きな建物があったのえとりあえずそこに行きたいと伝えました。
それが「ポズナン大聖堂」です。
正直、これを見ただけでもわざわざチェンストホヴァまで来たかいがあったなと思うほど、荘厳で美しい建築でした。10世紀に建てられたポーランドで最も古い教会の一つで、最古の大聖堂です。
彼らに「ここめちゃめちゃ大きいね」というと、「ヤスナ・グラの方がもっと大きいよ。僕の母親がとても好きな場所でよく来るし、オススメの場所だよ。」と言われたので、次に向かう場所は”ヤスナ・グラ修道院”に決まりです。
(写真:ポズナン大聖堂)
ヤスナ・グラ修道院
ヤスナ・グラ修道院はポーランドのカトリック総本山だそうです。
彼らが言うように、本当に広く大きい場所でした。今まで旧市街をいくつか見てきましたが、それ以上にその美しく、雰囲気には圧倒されました。なぜこれほどまで素晴らしい場所が、あまり知られていないのか不思議でなりません。
何より、地元の方だけではなく、ポーランド中のカトリック信者たちが集まり、お祈りをしにここへ来ていることがとても印象的でした。なぜなら、これまでに教会をいくつか見てきましたが、建物ではなく教会として機能していると感じた場所は少なかったからです。
これぞローカルという感じです。
実際に、多くの信者が祈りをささげている風景はどこか懐かしく感じます。
まったく宗教は違いますが、京都で多くの人がいるお寺に行ったことがあって、その人たちがお経を唱える風景を思い出しました。なぜか似ている気がします。
もちろん、祈り方も様式も全く違いますが、伝統的な宗教の雰囲気というのはどこか共通するように思います。
それが私に懐かしさを感じさせました。
(写真:ヤスナ・グラ修道院)
ヤスナ・グラ修道院~駅までの通り
ヤスナ・グラ修道院からチェンストホヴァ駅の通りは、オシャレなレストランやカフェがたくさんありました。ここは、食事やお茶、そしてお酒を楽しめる場所ですね。
いくつか、観光スポットらしきところや、有名な人の銅像もあります。広場では何やらイベントのようなこともしていたので、この通り沿いはとても賑やかなところです。
HiNativeで知り合った男の子が連れてきた友達が、なんと今日が誕生日だということだったので、ここでお祝いをすることにしました。
といっても、ただレストランでお酒と食事をおごるくらいのことしかできません。ポーランドでは18歳以上であればお酒が飲めるので、彼らの飲酒もOKです。
しかし、彼らは気を使っていたのか、お腹がいっぱいだったのか、彼らが注文したのはスープと一杯のビールのみでした。雰囲気を察するに、けっこう気を使ってくれていたのだと思います。
(写真:ヤスナ・グラ修道院~駅までの通り)
最後に
食事をした後、彼らが帰る電車が来るまでに1時間ほど時間があったので、私が宿泊しているホテルで軽く飲みながら会話をすることにしました。
スポーツはスキージャンプがポーランド中で人気らしく、日本のレジェンド、葛西紀明の活躍に本当に驚いていました。40歳を超えて、まだやっているのは信じられないとのことです。
まあ、日本人でも信じがたいですが。
そして、彼らがなぜ日本に興味を持ったのかという話しになり、一人はアニメです。やはり、アニメは強いですね。
そして、もう一人は興味深いことを話していました。
アニメやゲームもそうだけど、製品、車など日常生活に関わる良いなと思った製品や日用品を調べてみると、日本で発明されたり、開発されたものが多かったそうです。
日常のあらゆるところで、日本が関わっていることに気づいて日本に関心を持ったと話していました。
日本の製品は海外でも有名だという話を聞いたことがありますが、この子自身が色んなことに好奇心を持って、それについて調べるという姿勢に私は感心しました。
私も見習わないといけないことだと感じます。
日本に住んでいると、便利なことが当たり前すぎて、「これは何?」という関心を向けることが少ないような気がします。
それが、誰かの努力で、どのように作られ、どうやって社会に役立っているか。これに興味を持つことが社会に興味を持って、自分の見識を広めるきっかけになるのだろうと思います。
ポーランドンの若い青年に、そういう姿勢を教わったチェンストホヴァでの旅でした。
総合旅行サイト・エアトリ
●海外航空券なら最短で出発前日14時まで直前予約がOK
●海外での宿泊なら世界3万軒から検索できる日本最大級の海外格安ホテルサイト
●もちろん、国内旅行の手配も可能
●お支払方法はカード、銀行振込・郵便振替、コンビニ、おサイフケータイ、eLIOなど多彩!
●海外格安航空券は、予約金だけで混雑期でも出発間際まで座席をキープできます。
~その他、エアトリなら使えるサービスがいっぱい!~
コメントを書く