林修先生が、英語の早期教育を完全否定!その真意とは?
2018年1月7日、TBS系で放送された『初耳学』で、林修先生が幼児に英語を教育するのは時期尚早で反対だと語っています。
2017年9月24日にも、同番組で林先生は、幼児に対する英語教育を受けさせることは不要であることを言っていて、その後、ネットでは大学准教授など、林先生の英語の早期教育不要だという意見を否定し、幼児の英語教育は必要であると主張。
しかし、それに対して林先生は再度、早期英語教育に関しては否定する意見を述べました。
(論点1)林先生の意見:英語ができない親ほど早期教育を支持
以前の放送で、林先生の「英語ができない親ほど幼児期の早期教育をしたがる」と持論を展開。その意見に対して、「英語ができる親でも早期教育に賛成する人も多い」と反論がありました。
しかし、林先生は「(前回の放送で説明したように)まず東大出身者ということが前提で、東大出身者の親は英語、数学、理科など論理力が必要な科目もまんべんなく勉強しいる。幅広く勉強をしてきた人は、英語の早期教育を落ち着いてみている。」「(英語ができる親で英語の早期教育に賛成する親は)英語しかできない人」と、親自身のトータルの思考力が低いことを説明しました。
また、「ダブルリミッテッド(幼児期に母国語と違う言語を習得すると思考力が不安定になること)に陥る可能性がある」と早期教育の危険性にも触れています。
(論点2)林先生の意見:幼児期は英語より思考力を伸ばすべきだ
林先生は、黒板に「白川」という文字を書きました。これはノーベル化学賞を受賞した白川秀樹氏のことで、「日本人がなぜこんなにノーベル賞を受賞できるのか」という質問に対し、「日本語で書かれた教科書を使い、日本語で学んでいるからではないか」と答えていたと主張しています。
「母語でしっかりと学び、核心を突く考え方を身につけることが重要」と付け加えていて、「日本語で論理的に説明できない人が、英語で論理的に説明できるはずがない」と説明しています。
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幼児期の英語の早期教育は賛否両論
幼児期における英語教育については、賛否両論があります。林先生が言うことはとても説得力があると思いますが、一つの意見だと考えるようにしてください。
何事も鵜呑みにすることは、それこそ、我々に思考力がないと言われているようなものです。
実際に、日本国内にもテレビ特集で取り上げられるように日本国内のみで育ちながらも、英語で外国人に対して観光地を紹介するボランティアをしているバイリンガルの子供はいますし、英検やTOEICも高得点を取る小学生もいます。
海外では、両親が違う国籍で子供たちが何ヶ国語かで話さなければならない環境も現実にあります。ダブルリミッテッドとなって思考力を低下させるというのは、可能性の問題であって安直な考え方です。
そういった問題があるから、英語の早期教育はダメだという訳ではありません。
日本語は思考力を育むための大いなるアドバンテージ
しかしながら、林先生がいうようにある思考力を母国語をベースとして鍛えるというところに賛成します。というのは、日本語は世界でも類を見ないほど発達している言語だからです。
明治時代に福沢諭吉が、英語を日本語に翻訳することにかなり尽力してくれたこともあり、現在、日本では色んなことを日本語で学ぶことができます。
外国人、特に先進諸国の方が、他国にあるような高度な技術や、知識を習得しようとしたり、良い職を得ようと考えて行動する場合、必然的に英語を習得しないといけません。
そのため、日本人が世界の中でも英語力が低いと言われていますが、日本が低いというのではなく、生活や仕事のために必然的に世界の英語レベルが高くなっていると言えます。
逆に言えば、日本語という言語で色んなことが学べることこそが、日本語を母国語とする日本人のメリットでもあるのです。
幼児期の英語教育はこう考えよう
幼児期の英語学習に関しては、習い事の一種だと考えるべきです。
野球、サッカー、お絵描き、習字、ピアノなど、子供に対して将来のために習い事をさせたいと考える親も多くいます。英語もその一つとして考えた方がよいでしょう。
海外生活のためにどうしても英語を習得する必要がある場合、もしくは将来的に海外で子供が生活することを想定している場合は、とことん英語教育をすべきだと思いますが、それ以外の場合、無理に子供に英語学習をさせる必要はありません。
外国人に触れる機会がある、親が英会話が趣味でしている、また、洋画のアニメに興味がある場合など、子供が英語に対する関心があるのであれば、その時は英語教育に挑戦してみても良いタイミングです。
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