日本人は英語をたくさん勉強しますが、英語を話せません。
サッカーで言えば、蹴り方は動画で何度も見て分かっているけど、サッカーボールを使って練習していないのと同じことです。
ここでは、日本人が英語を苦手とする3つの理由と、英語を話せるようになるための5つのコツについて書いていきます。
日本人の英語を苦手な3つの理由
理由①:英会話の練習量が足りない
日本人が英語を話せない理由は単純に英語を話す練習が圧倒的に少ないからです。
読み書きはいくらできても、話す練習をしなければ英語を話せるようになりません。
何かを上達しようとする時、練習をする必要があります。
サッカーボールを正確に蹴ろうとするのであれば、サッカーボールを蹴る練習をする必要があります。
上手な人やプロ選手のサッカーボールの蹴り方を見ているだけでは蹴る技術は上達しません。
はじめは上手くいきませんが、練習を重ねることによって脳の神経回路が作られ、強化されていきます。
サッカーでも言語でもスキル向上に関しては同じ理屈です。
意味を理解して満足している
私たち日本人は文法や単語の意味を理解して満足している傾向にあります。
解説動画や本を読んで理解することがゴールとなってしまっています。
これはテスト勉強で点数を取ることを目的としていることも影響があると思います。
読解がメインの大学入試問題では意味を理解していれば点数は取れるからです。
リスニングとリーディングがメインのTOEICで高得点が取れる人もこういった傾向にあります。
しかし、英会話においては意味を理解し納得することは『ゴール』ではなく『スタート』です。
なので、いっぱい練習して『意味を意識せずに正しく話せること』を最終的な『ゴール』と位置づけて会話を練習してみましょう!
理由②:英会話中に深く考えすぎて迷う
英単語を一つずつ意識したり、難しい英文法を意識しながら話していることは初心者によくあります。
そのため、考える時間が長すぎて会話の流れを止めてしまいます。
細かく考えすぎて、口から出てこないということは英会話を始めたばかりの人によく見られる特徴です。
実際の会話ではできる限り考える量を減らすことが大切です。
私たちが日本語を話すときには細かい文法は考えずに感覚で話しますよね?
考えないように『感覚』で話せるようになるまで繰り返し何度も練習しましょう。
理由③:学校で習う英語は難しく正確性が求められる
日本では受験のために英語を勉強する場合、非常に難しい文法や単語を覚えなくてはいけません。
実際の英会話の80%くらいは中学レベルの文法を知っていれば事足りますので、必要以上に難しいことを勉強していることになります。
なんなら、中学レベルの語彙と文法だけでも日常会話レベルの英語をマスターできます。
そして、受験で実際に出題される問題は、難しい論文などのテーマが取り上げられます。
細かい違いを指摘する問題やひっかけ問題も多く、その中から正解を導き出さなくてはいけません。
「正確な文法で、正確に話さなければいけないんじゃないか」という思い込みも私たちが今までに習ってきた英語に関連しているように感じます。
英会話ではどんどん話して、間違えて、修正していく流れになるので『言い間違え』は悪いことではなく、むしろ良いことです。
間違って、修正してということを繰り返していけば会話力はグーンと上がります。
英語を話せるようになるため5つのコツ
どうやって英会話が上手くなるかが大切です。
サッカーボールの蹴り方が上手くなりたいからといって、何も考えずに蹴っているだけでは上達しません。
英語も同じで適当にたくさん話しているだけでは会話は上達しません。
それどころか間違った英語を覚えてしまう可能性もあります。
では、どうやったら良いのか?
英語を話すようになりたい場合は、学校で学習してきたことを変える必要があります。
もちろん、今まで得た知識を捨てる必要はありませんし、英会話に活かされることは間違いありません。
会話をするためのトレーニングをしていけば良いので、5つのコツをお伝えします。
簡単な英語を話す
自分の意見を伝えるために、考えている日本語をそのまま訳すのではなく、簡単な日本語に置き換えて英語に訳すと上手くいくことが多いです。
例えば「めっちゃお腹が減って死にそうだから、スーパーでなんか買って食べようと思っている」という文があるとします。
直訳しようとすると”I am thinking that I will buy something to eat at the supermarket because I’m so starving as to die”というような感じになるでしょうか?
不自然なところも多いと思いますし、もっと簡単に言うことが言えます。
「お腹が減ったから、スーパーに行きたい。」
“I’m hungry, so I want to go to the supermarket.”
これで意味は通じます。
まずは、簡単な英語を話すところからはじめてみましょう!
塊で文法やフレーズを覚えてしまう
“I want to go home”という文章がありますが、”go home”は「家に帰る」という意味です。
こうやって意味を一つに考えれば理解しやすいです。
しかし、”go to home”かなとか”go house”かなと考えたり、受験勉強のように「”home”は副詞だから前置詞はいらない」と考えたりすることでかなり時間をロスしてしまいます。
このように深く考えすぎてしまうことによって迷いが生じてしまい、話せなくなってしまう人も多いのではないでしょうか?
なので、文法やフレーズは一つの塊として覚えてしまいましょう。
何回も練習して神経回路を作る
英語で読み書きはできる人も多いのですが、話すことが苦手という人も多いですよね?
英語で話す練習をしていないため脳内に英語を話す神経回路ができていないからです。
たくさん繰り返し話すことによって、脳内の神経回路と口の筋肉が一つのネットワークとなり『身体が覚える』という状態になります。
スポーツ、言語、楽器、料理などあらゆる分野において『繰り返し練習する』ことで意識せずにできるようになり、身体が自動的に動くようになります。
サッカーボールを上手に蹴れるようになるために「上手い人の動画もっとみよう」という解決方法は間違っていますよね?
サッカーボールを上手く蹴れるようになるためには「たくさん蹴って練習しよう」というのが正解です。
英会話も同じで、「英語を話せるようになろう」というのであれば、英語を声に出して話すことがとても大事です。
一人でも話す練習はできる
外国人の友達がいないなど、英語を話す環境がなくて英語を話す練習はできます。
それどころか、自分が不得意なポイントや練習したいポイントを押さえて集中的に練習することができます。
外国人と英語で話すことがサッカーでいう『試合』だとして、一人で話すことは『練習』と考えると良いと思います。
例えば、
“If I were you, I wouldn’t do that”
(もし私があなたなら、そんなことはしない)
これは仮定法ですが、”If I were you”の部分を”If I were him”とか”If I were them”のように単語を色んなことに置き換えて練習してみると効果的です。
動詞でも名詞でも形容詞でも、自分が知っている単語に置き換えて『型』だけを意識して発声することはとても良い練習になります。
このように前もって『練習』をしておくことで、実際に外国人と話す『試合』のときに言葉が出るようになってきます。
独り言を英語で話す
これは結構有名かもしれませんが、自分のやっている行動や考えていることを英語で話すことをします。
私もよくこれをしますが、実際に声に出すことが恥ずかしい場合は頭の中だけで考えていることが多いです。
駅に行かなくてはいけない時は”I have to get to the station.”、
早く家に帰りたいときは”I want to go home.”など
思っていることをどんどん英語で言ってみたり、頭の中で考えてみたりすると良い練習になります。
「どう話してよいかわからない」という場合はグーグルで調べると参考になる例文がたくさんあります。
最後に
英語を話すためにはある程度の語彙力と文法力が必要になります。
「これから英会話を始めたい」という人は中学レベルの文法と語彙を復習しておきましょう。
そして、どうやって勉強していくかは色んな手段があるのですが、いくつかオススメのサービスがあります。
まずは、自分でスケジュールを組めるのであればオンライン英会話は有効です。
価格も安く一日に30分ほど英語を誰かと話す時間を作って、継続することで英語を話せるようになります。
じっくりと確実に英会話をマスターしていきたい人は英会話スクールに通ってみるのも一つです。
英会話スクールは色々ありますが、【GABA】が色んなニーズに答えてくれるので良いと思います。
そして、短期で英語をマスターしたい方は、少し費用は高めですが英語コーチング型スクールを検討してみてください。
英語の学習習慣と勉強方法が身に付くため、費用以上の効果が見込めます。その中でも英語を話せるようになりたい人は『トライズ』がオススメです。
遠方の人も通う必要のないオンラインでサービスを受けることができます。
英会話に特化した英語コーチング型スクールなので、以下の記事を参考にしてみてください。
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