マルタからハンガリーの首都ブダペストへ戻ってきました。チェコのプラハからマルタへ行くために、ハンガリーは立ち寄っただけだったのですが、今回はしっかりブダペストを楽しもうという気持ちでいました。
そして、この旅で周ったヨーロッパの都市の中で最も気に入った街となったのがブダペストです。ハンガリーは行ってみたい国の一つでしたが、ここまで好きになると思っていなかったので自分でも驚いています。
この国、この街が心地よすぎて10日ほど滞在し、一つの都市としてはこれまでで最多の滞在期間です。私がどうしてブダペストを気に入ったのか語りたいと思います。
【この旅でこれまで行った都市(周った順)】
・ワルシャワ(ポーランド)
・タリン(エストニア)
・リガ(ラトビア)
・ビリニュス(リトアニア)
・スバルキ(ポーランド)
・クラクフ(ポーランド)
・チェンストホヴァ(ポーランド)
・プラハ(チェコ)
・バレッタ(マルタ)
・ブダペスト(ハンガリー)
ハンガリー人は親切で英語も堪能
これまで英語を話すのが少し恥ずかしかったのですが、ヨーロッパを周って1ヵ月以上経過していること、そしてベラルーシ人夫婦のいるマルタに行ったことで英語を話すことにまったく抵抗がなくなっていた時期でした。
バス・地下鉄・トラムの乗車券の買い方や乗り方、おいしい料理、その土地の文化などネットで調べればある程度分かったのですが、ブダペストに来てからは道ですれ違う人や、カフェの店員など色んな人に聞くことの方が多かったです。
その中で感じたのは、ハンガリー人は超優しいということ。そして、英語がかなり上手だということ。
ATMの場所、券売機の場所、駅の切符の買い方、バス・電車の乗り方など初めて行く国では結構分からないことだらけなのですが、ハンガリーに到着してからというもの「すいません、少しいいですか」と声をかけて質問ばかりしていました。思いのほか、みんなとても丁寧に教えてくれました。
バスに乗りたくて、お姉さん2人に券売機の場所を聞いた時、20分も重い荷物を背負って歩かないといけないことが分かると「残念だけど、そこが一番近い場所よ」と言ってもらったときは少しやる気がでました。
また、バスターミナルで「このバスに乗りたいが、どのバス停か分からない」というと、バス停まで連れて行ってくれた人もいました。
今まで何の印象もなかったハンガリー人に対する印象は、グーンと急上昇。
そして、私が声をかけた人はみんな英語が堪能でした。ヨーロッパの旅をしていると、時々英語が苦手な人に会うこともあります。首都のブダペストだからだと思うのですが、私からすればハンガリーのほとんどの人が綺麗な英語を話します。
【写真:ブダペストの地下鉄】
この電車に乗ろうとすると、駅関係者の方に注意されました。この電車はこの駅で終わりなようで、違うホームに行きなさいとのこと。前の電車はこのホームから出発していたのに、仕組みが分からず不思議な感じがしました。
ブダペストの治安
ヨーロッパのどの都市にいっても物乞いがいて、タバコやお金が欲しいと言われますが、ブダペストは唯一彼らから話しかけられなかった街です。地下鉄の駅改札前にいるのを見かけましたが、他の都市と比べても少ないと感じました。
夜も深夜バスが運行していて、ブダペスト中心街は夜遅くまで営業しているお店がたくさんあります。女性が一人で歩いているのも見かけました。
そういった面からとても治安の良さを感じました街です。
大きくもなく、小さくもない美しい街
川に囲まれ、中心街から川を渡ったところに小さな山がある街並みはプラハと少し似ている気がしますが、私はプラハを好きになれませんでした。
しかし、ブダペストは大好きになりました。
この違いは観光客の多さにも言えると思います。ブダペストにも観光客はいましたがプラハほど多くはいませんし、プラハは世界的にも有名な街であるためか、アジア系の人も多く、私の中でヨーロッパに来ているという感覚が少し薄れました。
ブダペストの観光客はヨーロッパから来る人がほとんどのため、そういったヨーロッパ感が薄れるという感覚はありませんでした。
ハンガリーの方に言うと怒られるかもしれませんが、ブダペストはそこまで大きな街ではありません。しかし、個人的に大きすぎる街は苦手で、私にとってはちょうどよい規模でした。
【写真:ブダペストの街並み】
【写真:ゲッレールト山から記念写真を撮る人たち】
温泉文化がある
ハンガリーには日本と同じく温泉文化があります。これは日本人にとって親近感が沸くポイントでもあると思います。ブダペスト市内だけでも大小合わせて100以上の温泉があるそうです。
ブダペストに来たら温泉に行ってみたいと思っていましたし、合計3か所の温泉に行くことができました。私が最も良い温泉だと思ったのが、やはりハンガリーで最も有名なセーチェニ温泉です。セーチェニ温泉では屋内温泉・屋外温泉・サウナなど色んな楽しみ方ができた温泉でとてもオススメです。
ハンガリーの温泉は日本のものとは少し異なります。まず、基本的に裸で入らないということ。男性に関していえば水着を着用するか、温泉が貸してくれる前掛けを身に着けて、陰部を隠すように入ります。
温泉の温度は基本的にぬるめなので、温水プールに入っているような感覚です。しかし、セーチェニ温泉だけは中央に40度を超える温泉がありました。
【写真:ルダシュ温泉で借りた前掛け】
【写真:ルダシュ温泉の外観】
【写真:セーチェニ温泉のメインの屋外温泉】
【写真:ゲッレールト温泉のメインプール】
宿泊先が今まででベストだった
ブダペストでは2ヶ所のホステルを利用しましたが、どちらも良い印象があります。
1件目は空港を利用するためだけに利用したのですが、ホストの方がとても明るく、親切でした。宿泊した人たちも彼女の人柄に惹かれ、おしゃべりしたり、情報交換をしているのをよく見かけました。セーチェニ温泉へ入るための割引券も用意してくれて、とても満足しました。
1件目のホステル:Hostel Relax
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しかし、そのホステルを超える印象をうけたのが、ブダペストの中心から少し離れた2件目のホステルです。
ここのスタッフの方たちもとてもフレンドリーで、一緒に食事やテレビでサッカー観戦を楽しみました。そして、このホステルで気に入ったのがリビング、木製のベッド、閑静な住宅街という立地、そしてお庭です。もちろん、施設全体もお洒落で清潔でした。このホステルが心地よすぎて、1週間以上も滞在してしまいました。
2件目のホステル:Green Garden Hostel
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私がこの旅で最も大事にしている「人との出会い」。両方のホステルで良い旅人に出会えたことも、ブダペストが良い印象に残っている理由として、とても大きいです。
【写真:同じホステルに宿泊していたドイツ人とアメリカ人】
ハンガリーではいくつか有名なルーインパブという廃墟を改装した飲み屋があり、とても繁盛しています。そこに同じホステルに宿泊していた彼らと3人で遊びに行きました。二人とも男前です。
まとめ
ハンガリーの首都、ブダペスト。この街は今まで回ったヨーロッパの都市の中で最も好きな街となりました。ブダペストの街並みもとても美しく大好きですが、好きになった最も大きな理由は『人』です。
ハンガリー人が親切だったことも印象的でしたが、宿で出会った他の国から来ている人も印象的でした。写真に挙げたアメリカ人、ドイツ人だけでなくベトナム人、スウェーデン人など色んな国の人と一緒に時間を過ごしたことはハンガリーの旅を良いものにしてくれています。
こういった出会いは、私の旅にとって最も重要な要素でし、旅をより一層思い出深いものにしてくれます。
ハンガリー滞在中に、まだまだ可能であれば色んな国や都市を周りたいと思っていたので、クラクフ経由でウクライナに向かうことを決めました。
飛行機のフライト予定も1ヵ月延期しました。カタール航空へ連絡をしたのですが、日本支社の営業時間が過ぎていたため、思い切ってドーハ(カタール)のコールセンターへ連絡して、英語でやり取りしました。
何とか、無事に英語で帰国日を延期できたのは英会話に少し自信を持つことができました。が、もう少し流ちょうに話せるようになりたいものですね。
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