実は日本好き?ロシアの意外な親日事情。

実は日本好き?ロシアの意外な親日事情。

米ソ冷戦時代、日本はソ連の敵国アメリカの味方でした。そして、過去にも日露戦争や太平洋戦争などの大きな戦争でも日本とロシアは対立してきました。しかし、近年ではロシアでは寿司が流行っていたり、プーチン大統領も柔道の黒帯を持っていることから親日な感じもします。

実際、ロシア人は日本に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。

ロシアンガーディアン

実は意外と親日国ロシア

ロシアでは反日感情を持っている人はそもそも昔から少ないと言わています。

日本人の考えでは、ソ連とアメリカは過去対立をしていて、アメリカの味方をする日本は好きじゃないと思いがちです。しかし、ロシアから見れば「日本はアメリカから原爆を落とされて大きな被害を受け、アメリカからひどい目合ったことのある国だ」という同情的な意見を持っています。

ロシア人の日本のイメージ

2016年、外務省がロシアの民間調査機関会社に委託し、日本のイメージについて調査しています。

日本に対して78%の人が「友好関係」「どちらかというと友好関係」と回答していて、2010年の73%から5%アップしています。97%の人がロシアにとって日本との友好関係が「重要」「どちらかというと重要」と答えています。

最も信頼できる国に関しては、9.9%が「日本」と答え、「中国」に次ぐ2位です。

【ロシアにおける対日世論調査】
・調査機関:全ロシア世論調査センター(VCIOM)
・調査対象:ロシア全国の18歳以上の3,600名
・調査方法:電話調査
・調査時期:2016年3~4月

(出典:外務省HPより)

ロシアでの街頭インタビューでも

あるテレビ番組で、ロシアで街頭インタビューを行っています。実際にロシア人は日本のイメージについて次のように答えています。

・「綺麗な国で、日本製品は好きでみんな使っているので好き。」

・「個人的には良いイメージで特にファッションが好き。ロシアでは恥ずかしいので誰もしないが、日本人のように奇抜な服装で街を歩きたい。」

・「日本の文化特に料理が大好き。味噌汁や巻き寿司が好き。」

・「日本のことを愛しているし、尊敬している。日本はロシアに何も悪いことをしていないから悪い感情は持っていない。」

旧ソビエト大統領ゴルバチョフの発言

ソ連は社会主義政策を取っていた国であり、『誰もが平等で喜んで働く豊かな国』を目指していた政策です。しかし、実際にはロシア全体が貧しくなり、国民の働く意識が低下しました。

1991年、元旧ソ連の大統領ゴルバチョフが来日します。その時、日本に対して「世界で最も成功した社会主義国」だと発言しました。これは当時のソ連を揶揄する自虐話です。

当時ソ連が政権をにぎっていた共産党幹部はとても贅沢な生活を送っていました。一方で国民は貧しい生活を送っています。平等を目指していたはずなのに、実情はそうではありません。

しかし、日本は相対的に誰もが喜んで働き、豊かになっていて、本来社会主義が目指すものを実現することができた国だと話しています。

そのことからも、過去ソ連は日本に対してある種の憧れや興味を持っていたのではないかと考えられます。

最後に

対日世論調査ではロシア人が国際ニュースをよく見ていることも結果として出ています。北方領土問題も以前としてありますが、それでも日本を好きな人も多くいます。

そして、日本とロシアの関係で協力を強化すべき分野としては90%の人が「科学技術」だと答えていて、これは日本の科学技術に対する高い評価の表れでもあります。

ロシア人は意外にも親日感情が高いということが分かりました。ビザの緩和もあり、日本に来るロシア人も近年増えている傾向もありますし、より良い関係を目指していきたいですね。

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