英語学習者の中には「TED Talks」を見たことがある人もいると思いますが、英語のリスニングをするのにも良い練習になります。
以前、プライベートで英語を教えてもらっていた先生とは「WORLD ENGLISH 2」というテキストを使いながら勉強をしていたのですが、このテキストにはいくつかTED Talksの内容も出てきます。そこで最も面白かったプレゼンテーションについて紹介します。
そして、マルタの語学学校の授業でもTED Talksが使用されていましたが、そこで勉強したやり方についても合わせて紹介します。
TED Talksとは?
「TED」って知ってる?と誰かに聞くと、TED Talksを知らないほとんどの人はクマが人間の言葉を話す映画だと答える人が多いというのは、TEDあるあるだと思います。
しかし、文字は同じでも映画のTEDではありません。TEDは「Technology Entertainment Design」の略です。
簡単にいうと、面白いプレゼンテーションをする場で様々な人がアイデアや考えを発表する講演会です。その始まりは1984年からですが、2006年からインターネットの「TED Talks」で無料で動画配信をするようになってから人気に火が付きました。
講演者にはジェームズ・ワトソン、ビル・クリントンなどの有名人もいますが、TEDが最も重要視しているのはアイデアです。そのため、基本的には一般の無名の人が多く選ばれ、プレゼンテーションを行っています。
なお、講演会に出席するためには、審査を受け年間8,500ドルを支払ってTEDの会員になる必要があります。
【オススメTED動画】チャーリー・トッド「バカバカしさの共有体験」
2011年に公開された動画ではありますが、このプレゼンテーションをオススメする理由としては2点あります。
まずは、分かりやすい英語であるということ。ネイティブの英語話者が話しているので、話している英語は早いのですが、基本的には聞き取りやすい英語です。
そして、コメディアンのチャーリー・トッドが話す内容はとても面白く、プレゼンテーション中も聴衆から笑い声が多くあって楽しいものとなっていることです。
英語でのタイトルは”The Shared Experience of Absurdity”。彼は「Improv Everywhere」という活動を行っていて、楽しく面白いイタズラ的なことをするサークルのような団体を作り、街のあちこちで活動しています。日本語で言うなら「どこでもかしこも即興」とでも訳せばよいのでしょうか。
そういった活動の紹介や、その活動している間に嬉しかったことや大変だったこと、批判的な意見もあるけれども大人も子どもと同じように楽しむことの重要性をプレゼンテーションの中で語っています。
>>TED Talks:チャーリートッド「バカバカしさの共有体験」
(クリックすると動画が再生されます)
TED Talksの使い方
リスニングの勉強にもなると冒頭書きましたが、TED Talksの動画では英語字幕、日本語字幕で内容をみることができます。全ての動画に英語字幕と日本語字幕があるわけではありませんが、無料でこういった動画が見ることができるので、使い方によってはありがたいですね。
ちなみにフランス語やスペイン語、中国語など多くの字幕も用意されている動画もあります。実際に上記で紹介したチャーリー・トッドの「バカバカしさの共有体験」では39言語に対応しています。
(以下は画像です)
英語学習にオススメなのは字幕があるからという理由だけではありません。動画があるページではスクリプトも用意されているので、英文を活用しながら見ることも可能です。
文章を暗記して声に出してみたり、実際に話している内容を動画に合わせてスピーキングしてみたりすると会話の練習にもなります。
下の画像を見ていただくと分かりますが、左上に「Details」「Transcript」「Comments」とあるので、「Transcript」をクリックすればスピーチの全文を見ることができます。
(以下は画像です)
下の画像で、スクリプトの1:08からの文章には上の青色の枠線と薄紫色で”at this point she’s・・・”という文章がハイライトされています。これはマウスのカーソルで選択していて、この文章から動画が再生されます。つまり、聞きたいと思った文章については何度も何度も繰り返し聞くことも簡単にできます。
そして、今、動画で話している内容のところが水色でハイライトされています。この場合”She goes back to reading・・・”というところが、動画で話されている内容ということですね。
(以下は画像です)
TED Talksの英語勉強方法
英会話で必要な要素を考えた場合、リスニングとスピーキングです。
TED Talksに関しては基本的にはリスニングのトレーニングになります。シャドーウィングを行うことや、言い回しを覚えることによって多少はスピーキングの練習にもなりますが、スピーキングに関しては自分の言いたいことを言えるようになることが目的なので、実際の会話練習にはなりません。
ではTED Talksをどのようにリスニングの練習として使うのでしょうか。
私自身もTED Talksでいくつか練習してみましたが、マルタに語学留学した時に実際に行われている方法を紹介したいと思います。動画によってはかなり専門的な内容になってしまったりするので、動画の題名やスクリプトなどを見て興味のある分野の動画を選択するようにしましょう。
1.字幕なしで動画を見る
日本語でも英語でも字幕を設定することは可能ですが、まずは字幕なしで英語の動画を見ます。どの程度理解できたか初めに確認します。1回見ただけで理解できなければ2回見てもかまいません。
2.英語字幕で動画を見る
聞き取れなかったところなどを確認しながら、次は英語の字幕で動画を見ます。聞き取れなかった、箇所を確認する作業が大切です。特にリンキングや短縮形は難しいのでそういった箇所が聞き取れているかどうかを確認します。
3.スクリプトを読む
スクリプトでは知らない単語や熟語、英語表現の確認を行います。知らなかった英語を覚えることで知識を増やしていく作業をしていきます。
4.最後にもう一度動画を見る
字幕なしでもう一度見て理解できるようになっていればOKです。字幕がないと難しいという場合は英語字幕を見ながら聞き取るようにしていきましょう。
まとめ
TED Talksには様々なプレゼンテーション動画がありますので、難しい内容を選ぶ必要はありません。リスニングの練習と位置づけてもかまいませんし、単純に英語の勉強の息抜きがてらにリスニングも行う程度も良いと思います。
恋愛についてのテーマも多いので、これは結構見ていて参考になることもありますし、欧米の文化の違いなんかも感じ取ることができる動画もあります。
個人的にTED Talksは好きで一時期はリスニングの勉強にも使っていましたが、最近では勉強しようという感じで意気込んでみるものではなく、楽しんで見ています。
TED Talksについて面白い動画や英語の勉強になるものがあればコメント欄に記載いただければありがたいです。私も面白い動画があれば、共有させていただきます。
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